就職先や転職先を探している保育士さんたち。
家族経営の園かどうか、気にしたことはありますか?
私は全く気にしておらず、気付かぬうちに家族経営の園に転職していました。
この記事では、私が働いてみて感じたデメリットをお伝えします。
あくまで個人的に感じたデメリットですので、園を選ぶ時の参考程度にしていただければと思います。
家族経営の園って?
そもそも家族経営の園とは、園の法人の理事長や園で役職に就いている人たちが親族という園です。
実際、私が働いていた保育園は園長、主任が夫婦でした。そして娘も保育士として勤務していました。
家族経営の園で働くデメリット
では何故、家族経営の園で働くとデメリットがあるのかお伝えします。
しにくい
主任や副主任などの管理職が園長の家族や親族でかためられることがほとんどです。
ですので、どんなに保育経験を積んでも昇進することは難しいです。
また、保育経験の全くない人が管理職に就くケースも少なくありません。
私が実際に家族経営の園で働いてみて、一番大きかったデメリットです。
週案や行事計画など主任に最終確認してもらうのですが、主任の娘だと通りやすく他の職員は通りにくいといったことが日常茶飯事でした。
また「何歳児の担任を持ちたいか?」という希望もほぼ通らないのですが、園長家族は別です。
身内にはあまい園長、主任を見ていると仕事のモチベーションもあがらないですよね。
コンプライアンス違反が起こりやすい
経営陣や管理職が親族でかためられていると、コンプライアンス違反が起こりやすいです。
例えば、
- セクハラ、パワハラ
- サービス残業の常態化
- 休憩なし
などです。しかもコンプライアンス違反が起こっても、経営陣や管理職の保育士がみんな親族なので意見できないんですよね。
なにか保育のことや待遇のことで上司に相談したくても、相談できる人が少ないです。
親族以外の同僚に相談をすることはできるのですが、何かを改善するとなると管理職に相談するしかありません。
管理職の保育士はたいがい親族でかためられているので、相談しづらいことも多いです。
また、あまり公にされたくないことを相談しても親族には筒抜け、という場合もあります。
家族経営の園を見分けるには?
家族経営ってどうやってわかるの?
家族経営かどうか見分けるポイントをお伝えします。
園のホームページを確認する
園のホームページには園長の名前が載っていることが多いです。
そして園が社会福祉法人だった場合、社会福祉法人の理事長の名前も確認しておきましょう。
理事長と園長が同じ苗字だと家族経営の可能性があります。
ですが、他の保育士の名前はホームページに記載されていないことがほとんどです。
ただ稀に、求人募集されているページに採用担当者の名前が載っている場合があります。
そこもチェックしてみてください。
採用など、人事に関わることは管理職が担当している場合が多いです。
園見学に行った時に確認する
「ホームページだけではわからなかった!」という方は、園見学に行った時に確認してみましょう。
保育士が名札をつけている場合がありますので、そちらで苗字を確認します。
名札をつけていない場合は、子どもたちが先生のことを何と呼んでいるのか耳を澄まして聞いてください!
他の先生は苗字呼びなのに、数人だけ名前呼びの場合は家族経営の可能性が!
なぜなら、同じ苗字の先生が数名いるので呼び分けるために名前で呼ぶ場合があるからです。
転職エージェントや役所に聞いてみる
就職活動や転職活動を行う際、どうやって求人情報を手に入れているでしょうか?
もし転職サイトに登録していて、エージェントに相談できる場合は聞いてみてください。
エージェントはたくさんの園とやりとりをしているので、内部の情報に詳しい場合があります。
他にも、自治体によっては保育士確保を目的とした支援事業の一環で、就職をサポートしてくれる場合があります。
役所は園情報に詳しいので、それとなく聞いてみるのもオススメです!
まとめ
今回は家族経営の園で働くデメリットや、見分け方をお伝えしました。
実際に私が働いていて個人的に感じたデメリットですので、全ての家族経営の園に当てはまるわけではありません。
アットホームな雰囲気で保育ができるなど、家族経営の園にはメリットもあります。
気になる園があれば家族経営かどうか関わらず、まずは園見学にいってみてくださいね!
園の雰囲気が自分に合っているかどうかが大切です!