保育士は子どもたちのお世話だけでなく、保護者対応や書類作成など毎日たくさんの業務に追われています。
「違う仕事も経験してみたいな。」「このまま一生保育士を続けるのかな?」と自分の将来が不安になる保育士さんも多いのではないでしょうか?
実際に私がそうでした。
保育士として働いて8年が経とうとしていたとき「やってみるなら今しかない!」と思い、医療事務への転職を決めました。
異業種へ転職することは勇気がいります。
医療事務に興味はあるけれど、なかなか踏み切れない…
「そんな人の背中を少しでも押してあげたい!」と思い、この記事を作成しました。
- 医療事務ってどんな仕事?
- 保育士の待遇と比較
- 医療事務の資格って必要?
- 医療事務のメリットとデメリット
を私の経験談を踏まえて、お伝えします。
医療事務ってどんな仕事?
医療事務とは、病院やクリニックで受付業務や会計、患者様の対応をする仕事です。
医療事務には主に4つの業務があります。
- 受付
- 会計
- レセプト
- クラーク
受付業務
医療事務と聞くと一番イメージしやすいのではないでしょうか?
来院された患者様から保険証をお預かりしたり、問診票をお渡ししたりします。
初めて来院される患者様の場合は保険証登録やカルテの作成もします。
事務仕事だけでなく、患者様からの質問にお答えしたり病院やクリニックの案内をしたりと幅広い対応が求められます。
会計業務
会計業務とは、診療を終えた患者様の診療費用を計算し請求する業務です。
請求する際に、一緒に領収書や処方箋をお渡しすることも多いです。
レセプト業務
病院やクリニックを受診する際、通常保険証を提示します。
保険証を提示することで、診療費を全額負担するのではなく一部の負担になりますよね。
では残りの診療費はどうするのかというと、医療機関が健康保険組合に請求します。
この診療費用を請求する時に提出するものが「レセプト」という書類です。
病院やクリニックの収入で多くを占めているのが、健康保険組合からの支払いです。
ですのでレセプト業務は医療事務にとってかなり重要な業務にあたります。
クラーク業務
クラーク業務とは、クリニックよりも比較的大きな病院で多い業務です。
クラークにも病棟クラークと外来クラークという2種類があります。
病棟クラークは入退院に関する事務作業を行っているので、病棟のナースステーションにいることが多いです。
外来クラークは医師のサポートをおこないます。
カルテの整理や取り寄せ、検査データの準備など、医師が診察している隣で業務をすることもあります。
保育士の待遇と比較
医療事務へ転職するとなると、保育士とどう待遇が変わるのか気になるのではないでしょうか?
保育士 | 医療事務 | |
給料(平均年収) | ※1 326.8万円 | ※2 291万円 |
賞与 | 2〜3ヶ月分 | 2ヶ月分 |
残業 | サービス残業が多い | レセプト業務や病院勤務は 残業が多い |
実際私は、大学病院で医療事務として働いていましたが、お給料やボーナスは保育士をしていた時と比べてかなり減りました。
残業に関しても、患者さんが帰ってからでないと出来ない業務(診察室の片付けなど)もあるので保育士と変わらないかそれ以上していました。ですが、残業代はしっかりと出ていました!
もちろん地域や働くクリニック、病院によっても差があるとは思います。
医療事務の資格って必要?
資格がなくても、医療事務の仕事に就くことは可能です。
そもそも医療事務の資格は国家資格でなく、民間の資格です。
私は医療事務として働く時に、資格を取りましたが取って良かった点をまとめておきます。
- 資格手当がついた
- 資格を持ってない場合と比べると5000円ほど手当がつきました。
- 知識があるのでスムーズに業務に入れる
- 専門用語がわかるだけでも大違いです!もちろん実務とは別物ですが、少しでも知識があるだけで負担は減ります。
医療事務のメリットとデメリット
実際に医療事務として働いてみて感じたメリットとデメリットをお伝えします。
- 長く続けられる
- 雇用形態が選べる
- クレーム対応が多い
- 拘束時間が長くなる
メリット
- 長く続けられる
- 保育士は園庭で走り回ったり、抱っこしたりと体力勝負。医療事務は保育士に比べると事務作業が多いので、年齢や体力に関係なく長く続けることができます。
- 雇用形態が選べる
- 医療事務は、保育士よりもパートやアルバイトといった働き方の選択肢が多いです。特にクリニックは午前診のみ、夜診のみと数時間の勤務を選べることもあります。
デメリット
- クレーム対応が多い
- 病院やクリニックの窓口になるので、理不尽なクレームを受ける場合があります。「待ち時間が長い。」「医師、看護師の対応に不満がある。」など自分には非がないクレームにも対応しなくてはなりません。
- 拘束時間が長くなる
- これはクリニックで働く場合、特になのですが1日の拘束時間が長いです。8:30〜12:00、16:00〜19:00と診療時間が2部に分かれているパターンが多いです。ですのでフルタイムで働くと、クリニックに10時間以上いることもあり得ます。
まとめ
私は保育士から医療事務へ転職して良かったと思っています!
なぜなら「保育士以外の仕事もできるんだ!」と自信につながったからです。
今はパートとして保育の現場へ戻ってきましたが、医療事務にも挑戦したことで異業種への転職ハードルがだいぶ低くなりました。
これから先、また転職しなければいけなくなったときに保育士以外の選択肢が増えたことも大きいです。
もし「医療事務やってみたいけど不安…。」と思っているなら、一度勇気を出して挑戦してみてくださいね!